モダンデザインとは
モダンデザインとは
文字どおり「近代デザイン」で、近代と言う時代性にデザインをどう対応させるかをめぐり起こった運動から生まれた概念です。 近代化から生じた『産業革命』がイギリスで起こり、18世紀〜19世紀にかけて製品や付随する素材などの生産方式は著しく変化し、新素材、技術が生まれました。それら革新によって大量の新製品が開発されましたが、美術、装飾面は従来の家具や調度品といった工芸品に比べ著しく劣っておりました。また商品を廉価で手に入れられるようになったため、生活様式も変わりましたが、工芸品に代わる調度品や、生活様式に対応出来るデザインは生まれていませんでした。
その様な機械化され、生まれた製品で世界に無機質感が生じるなか、デザインによって使い易さや温かみ、見た目の良さの付加、またビジネス上の付加価値をつけるにはどの様に対応していけばよいかという運動が起こりました。数々のデザイナーが苦闘の末、あらゆる近代的への変化、例えば生活様式、素材、技術、美的なセンスなどに対応出来るデザインが生み出され、概念として『モダンデザイン』が完成しました。 期間は19世紀後半に始まり、完成は20世紀中盤です。 大きな流れとしましては、 アーツアンドクラフツ運動(1880年代)→ドイツ工作連盟(1907)→バウハウス(1919)→アメリカ第二世代、ミッドセンチュリー(1940〜60) となります。 その後デザインは、近代的なスタイルに疑念が生じるにつれ、ポストモダンやアンチモダンなどモダン(近代)後を模索していくのでした。 |
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