イームズ 椅子 Eameschair
オーガニックアームチェアイームズチェアの名が世に響き始めたのは、チャールズ・イームズがエーロ・サーリネンと共に1940年MOMA(ニューヨーク近代美術館)『オーガニック家具デザインコンペ』に応募した、オーガニック・アームチェアが受賞した時からでした。椅子はベニア板をプラスチック接着剤で重ねた層からなる軽量構造な板、成形合板(プライウッド)から成り立っていた。 成形合板での家具作りは当時としては革新的な技術であり、後にイームズチェア素材の代名詞となる。 オーガニック・アームチェアはスタイリッシュで快適な家具を大量生産により廉価にし、人々が手に入れられやすい形で制作しようと試みたが、幾つかの障害がありニューヨーク美術館での限定制作に留まった。 LCW ラウンジチェアウッド第二次世界大戦後、オーガニック・アームチェアの量産性に対する欠点を克服したイームズオフィスは名作家具を次々と世に送り出していったが、先陣を切ったのがラウンジチェアウッド(LCW)だった。LCWは46年にMOMA(ニューヨーク近代美術館)が主催した『チャールズ・イームズがデザインした新しい家具』展にも出展され、好評を得た。 座面を低く取り、背・座面は幅広くとることでくつろげることを重視したデザインが特徴。 初期作品にして、無駄のない美しい造形と大量生産に耐えうるデザインと言うイームズイズムを体現する作品となった。
DCW ダイニングチェアウッドLCWと同様、成形合板で制作された代表作の一つ。特徴はLCWに比べ、テーブルで食事をとるために座面が高く、LCWに比べ背面、座面が狭くデザインされていることです。 分解可能で、脚や座面が傷ついても交換可能で、イームズの実用性に対する追及力が表れた作品。 LCM ラウンジチェアメタルLCWの脚部をスチールメタル仕様に変えた作品。メタル製脚シリーズの特徴は金属と合板部を繋ぐ部位にゴム製のショックマウントを使用していることで、もたれかかったときのショックを吸収する人間にやさしい使用となっており、イームズらしさが感じられる。 MOMA(ニューヨーク近代美術館)の永久コレクションにも選ばれている逸品。 背面などの合板部分の見た目から、コレクターの間で「ポテトチップチェア」と言われている。
DCM ダイニングチェアメタルLCWの脚部をスチールメタル仕様に変えた作品。LCMと同様、脚には金属と合板部を繋ぐ部位にゴム製のショックマウントを使用している。 58年までハーマンミラー社で制作された。 |
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